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最高の燃費効率実現…スカニアジャパンが投入、新型トラクターの性能

スカニアジャパン(東京都港区、アラン・スーダン社長)は、ディーゼルエンジンの正味熱効率(BTE)を従来の3―4割から5割に高めた新型トラクター(けん引車)「スカニアSUPER(スーパー)=写真」を国内で発売した。テレマティクスサービスで運転情報を可視化でき、燃費性能向上につながる。車室空間の快適さにも配慮。輸送コスト上昇や運転手不足の解決に貢献する。価格や販売目標は非公表。

スカニアSUPERは新型の「直列6気筒13リッターDC13型」エンジンを搭載。設計を工夫し、吸排気の改善、燃焼の最適化、摩擦抵抗の低減を図り、燃費性能と低速域でのトルクが向上した。一体型シリンダーヘッドとデュアルオーバーヘッドカムシャフト(DOHC)の採用などで、最大450馬力、トルク2200―2400ニュートンメートルのクラスで最高の燃費効率を実現した。顧客の管理者向けにオンラインプラットフォームを用意し、車両の稼働状況、運転手の安全性などをリアルタイムで遠隔監視できるようにした。同プラットフォームは運転手の運転スタイルを自動で評価する機能も備え、改善点を明確にして燃費の最適化につなげられる。エンジンのスムーズな反応などでキャビン(運転室)の静粛性を追求し、快適性も高めた。

日刊工業新聞 2023年11月27日

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