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三菱自動車がルノーEV社に最大320億円出資、次世代車1台当たりコスト40%削減

三菱自動車は24日、仏ルノーが設立する電気自動車(EV)とソフトウエアの新会社「アンペア」に最大2億ユーロ(約320億円)を出資すると発表した。欧州市場向けのEVをアンペアから調達し、電動車開発のコストを抑えながら、商品ラインアップを拡充する。アンペアには三菱自の株式の34%を保有する日産自動車も、最大6億ユーロ(約960億円)の出資を決めている。

アンペアについては、環境規制が強まる欧州市場で生き残りを図るルノーの要請に基づいて、日産がルノーとの出資関係を対等に見直すのに合わせて出資を決めた。三菱自も日産の決定を受けて出資を検討していた。

アンペアは具体的な設立時期を明らかにしていないが、2027年以降に次世代車1台当たりのコストを40%削減する目標を掲げ、経営幹部の指名などを進めている。

日産と三菱自以外に米クアルコムも出資する見通しで、ソフトウエア定義車両(SDV)向けのコンピューティングプラットフォーム(基盤)を共同開発するとしている。


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日刊工業新聞 2023年10月25日

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