JX金属が世界最細レベルで銅の微細配線形成を達成、プリンテッドエレクトロニクスとは?
JX金属は、産業技術総合研究所との共同研究を通じ技術開発を進めているプリンテッドエレクトロニクスを用いた次世代デバイス向け微細配線形成技術について、展示会での参考出展をはじめとしたマーケティング活動を本格化させる。今後、さらなる微細線化や量産技術の確立、工程の最適化を進めるほか、顧客との対話を通してニーズを収集し、用途探索も推進していく。
このほど、導電性インクを転写体にスクリーン印刷したうえで基板に転写形成するスクリーンオフセット印刷法において、世界最細レベルとなる線幅6マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の銅の微細配線形成を達成したという。
プリンテッドエレクトロニクスは、導電性材料などを分散させたインクを、樹脂フィルムやガラス基板上に印刷することで配線を形成する技術。従来行われている銅箔のエッチング法による配線形成よりも微細化が可能になることから、スマートフォンやウエアラブルデバイスなどのさらなる小型化・薄型化、生産コストの低減に貢献できると期待されている。
日刊工業新聞 2023年08月01日