日立建機は３１日、杭打ち工事などに用いるリーダレス型基礎機械を１５年ぶりにモデルチェンジした「ＲＸ３３００―７＝写真」の受注を８月１日から始めると発表した。スクリューを回転させるオーガや、矢板などを振動させて地中に貫入させるバイブロハンマを用いて、杭設置や土質改良、土留め用矢板の打設・引き抜きに使用する。１本のレバーでアーム先端を水平、垂直に制御できて作業性が高く、運転者の疲労も軽減できる。消費税抜き価格は８２１４万５０００円。

従来の基礎機械は打設や引き抜きの角度をガイドする「リーダ」をフロント部に備える形が主流で作業範囲が狭まる問題があった。新商品は多関節のフロントアームの独自制御により、リーダを不要にした。広い作業範囲の確保でき狭小地や高さ制限のある場所、段差のある現場などにも対応ができるようにした。新型の油圧システムによりフロント動作速度を大幅に高めている。また、シリンダー力強化で引き抜き能力も平均２２％向上した。周囲環境視認装置を標準搭載し、機体の周囲を映像で確認できる。