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工作機械5社受注9.5%減も、オークマが輸出で過去最高

工作機械5社受注9.5%減も、オークマが輸出で過去最高

昨年11月に開催された工作機械見本市

日刊工業新聞社が11日まとめた1―6月期の工作機械主要5社の受注実績は、前年同期比9・5%減の2129億5400万円だった。国内が同18・7%減の662億2100万円、輸出が同4・6%減の1467億3300万円となった。欧米での金利の上昇による先行き不透明感などから設備投資の様子見が広がり、受注の調整局面が続いた。一方、コロナ禍からの回復需要を取り込む動きなども見られた。


総額では全5社が前年同期を下回った。一方、輸出ではオークマが1―6月期として過去最高を更新した。

オークマは米国や中国で底堅い需要があり、「米国では航空機向けなどでコロナ禍からの回復需要が続き、生産回帰に伴う動きも見られた」(営業部)。また同社では人手不足を背景に自動化対応の周辺装置を含めた需要なども取り込み、「単価を引き上げた」(同)と見ている。

牧野フライス製作所は国内について「昨年の半導体関連向け需要の盛り上がりから比べると落ち着いた」(経営企画室IRチーム)とした。

6月単月の5社の受注総額は、前年同月比17・6%減の339億8800万円で、6カ月連続で減少した。輸出は同11・6%減の240億4300万円と、4カ月連続で減少した。国内は同29・2%減の99億4500万円と、8カ月連続のマイナスとなった。

牧野フライス製作所は中国で自動車部品向けなどの受注はあったが、「昨年は新エネルギー車(NEV)関連の需要も多くその影響が出た」(同)。ジェイテクトは外需で中国、アジアでの自動車部品関連でスポット受注があったが、北米のスポット受注の反動減が出た。

オークマは米国で金利の上昇などを受け中小企業を中心に弱含みの状況だが、「大手では設備投資計画を予定通り進めている」(営業部)とした。

日刊工業新聞 2023年07月12日

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