GMのエアバッグリコール、豊田合成が原因追及に協力
豊田合成は、米ゼネラル・モーターズ(GM)が米国とカナダで届け出た運転席用エアバッグ部品の異常に関するリコール(回収・無償修理)について、原因追及に協力すると発表した。同リコールは米ARCオートモーティブ(テネシー州)が製造するインフレーター(ガス発生装置)の異常に起因するもの。ただ、豊田合成の米子会社が同部品を組み込み、運転席用エアバッグとして供給していたため調査で連携する。
リコールはGMが米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)とカナダ運輸省に届け出た。同社が2014―17年に製造した3車種約100万台(米国約99万台、カナダ約4万台)が対象となる。
エアバッグは豊田合成の主力事業の一つだが、インフレーターはサプライヤーから供給を受けている。同社が仕入れるインフレーターのうち「ARC製はごく一部」(豊田合成)にとどまる。今回ARC製を採用したのはGMが認定していたためという。
日刊工業新聞 2023年05月19日