福祉機器メーカーが投入した「未来型電動カート」の中身
今仙技術研究所(岐阜県各務原市、棚橋浩社長)は、未来型電動カート「myride(マイライド)」を発売した。足腰に不安を抱える人や運転免許証を返納した高齢者らに「自らの意思で動く楽しさ」を提供する。大型発光ダイオード(LED)を採用するなど近未来的なデザインを実現した。価格は48万円(非課税)。
前輪タイヤに特殊なオムニホイールを備え、屋外では高い直進性と50ミリメートルの段差を乗り越える性能で歩道を安全に走行可能。屋内ではジョイスティック操作で狭い場所も走行できる小回り性能を発揮する。
操作部には液晶パネルを採用し、走行速度やバッテリー残量表示などを確認しやすくした。後方や両側面からの被視認性を上げるため、テールランプやサイドランプにLEDランプを標準装備した。ボタン操作一つで電動カートの折り畳みや復元ができる格納機能も備えた。
今仙技研は今仙電機製作所の子会社で、電動車いすや義肢などを手がける福祉機器メーカー。
日刊工業新聞2023年5月4日