中西製作所は、２０２２年度に導入した小学生の子どもを持つ全社員の給食費を補助する制度で、このほど１回目の支給を行った。子ども１人当たり年額５万円を上限に支給。社員の子ども１４２人中、１２３人の給食費が実質的に無償化された。支給総額は６０３万５１６円。

今回の支給を受けた社員は北海道から沖縄まで全国２７都道府県の拠点で働く１１１人。全従業員の約１９％にあたる。

同社は業務用厨房機器の製造・販売を中心に事業を展開する。今回の社内制度は社員の提案をもとに導入した。育児休暇取得支援など「少子化対策制度」の一環と位置づける。同社の吉川日出行執行役員は「学校給食向けを販売の柱とする当社だからこそ、社員の子育ても応援している」と語る。

給食費無償化はコロナ禍や物価高騰を機に、近年は一部自治体でも導入される。一方で文部科学省によると、無償化を行っている自治体は全国でも約４・６％に留まっている。