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「スシロー」の廃食用油を航空機燃料の原料に

「スシロー」の廃食用油を航空機燃料の原料に

「スシロー」などは店舗で使用した廃食用油を提供する

FOOD&LIFE COMPANIES(F&LC)は、傘下の回転すしチェーン「スシロー」などで出る廃食用油を国産の持続可能な航空機燃料(SAF)製造の原料として供給を始めた。同社と日揮ホールディングス(HD)、レボインターナショナル(京都市伏見区)、サファイア・スカイ・エナジー(横浜市西区)で国産SAF製造に向け、廃食用油の供給に協力する基本合意書を締結。二酸化炭素(CO2)削減を目指し、気候変動対策に貢献する。

「スシロー」と大衆すし居酒屋「鮨 酒 肴 杉玉」の国内約680店舗で使用した廃食用油を提供する。年間約90万リットルの廃食用油が出る見込みで、SAFは年間約75万リットル製造可能。F&LCでは以前から廃食用油をバイオディーゼルや飼料などに再利用していたが、今後はSAF製造向けに切り替える。

F&LCの廃食用油をレボインターナショナルが収集。収集した油をサファイア・スカイ・エナジーが2024年度下期から25年度初頭に生産開始を目指すSAF製造装置で原料として使用。日揮HDはサプライチェーンの全体構築を行う。

日刊工業新聞 2023年04月14日

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