使用済み天ぷら油など利用、西松建設が「次世代バイオディーゼル燃料」実用化へ
西松建設は、使用済みの天ぷら油などから生産した次世代型バイオディーゼル燃料(HiBD)を最新の建設機械で使う実証実験を行い、代替燃料として適合することを確認した。建設機械に加え、一般のバスやトラックでもエンジンなどの改修なしに利用できる可能性がある。今後はHiBDの実用化に向け、生産に用いる廃食用油の種類や品質といった自主基準の策定を急ぐ。
西松建設は2020年に、佐賀市と公募型プロポーザル方式によるHiBDの実用化研究を始めた。今回は佐賀市清掃工場の専用プラントで生産したHiBDを、コモンレール式ディーゼルエンジンを搭載した発電機と油圧ショベルに供給した。
いずれも正常に始動・運転でき、燃料の消費量も問題なかった。運転後の燃料ホースや各種フィルターも異常はなく、燃料として使えることを確認した。
日刊工業新聞 2023年03月11日