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ピーチがパナソニックなどと実証、地上支援車を遠隔操作

ピーチがパナソニックなどと実証、地上支援車を遠隔操作

遠隔操作の実証実験を始めた航空機用地上支援車両

ピーチ・アビエーション(大阪府田尻町、大橋一成社長)は、航空機の手荷物出し入れや燃料供給などを行う地上支援車両(GSE)の遠隔操作の実証実験を始めた。パナソニックホールディングス(HD)、長瀬産業、関西エアポート(大阪府泉佐野市)と共同で航空機の駐機場(ランプ)エリア内での実用性を検証する。実験期間は13日まで。

実験では関西国際空港の複合管理棟「エアロプラザ」にあるピーチのオフィスからオペレーターがパナソニックHDの遠隔管制システムで長瀬のけん引車を遠隔操作し、航空機へ電力と空調を同時供給する非自走式車両を航空機の近くに運ぶ。

車両は走行区域の情報をあらかじめ取り込み、遠隔操作中も車両外部センサーで安全停止する。車両周辺の映像や人工知能(AI)による物体検知情報を確認しつつ、ハンドルとペダルのある端末で公衆モバイル回線を通じて走行を制御する。

将来的に手荷物搬送車両での遠隔操作導入を目指す。地上作業員の人員不足対応と、乗客の手荷物受け取りの待ち時間短縮によるサービス向上を図る。


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日刊工業新聞 2023年04月07日

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