日立ソリューションズ（東京都品川区、山本二雄社長）は、同社の人事総合ソリューション「リシテア」で、女性従業員が月経や妊娠、更年期などライフステージにおける体の不調や不安に早期に対処できる「リシテア／女性活躍支援サービス」を２２日に発売する。クラウド形式で提供する。価格は利用する女性従業員数、医療機関への相談回数に応じて個別見積もり。２０２５年度に５億円の売り上げを目指す。

従業員は医療法人葵鐘会（愛知県稲沢市）に所属する看護師や助産師にビデオ通話で相談できる。従業員のヘルスリテラシー（活用能力）を向上させるセミナーの提供も可能。また、サービスの利用回数や従業員の課題をまとめたリポートも提供する。今後は従業員のキャリアやメンタルなどの相談ができる基盤への広がりを目指す。

経済産業省は、離職や昇進辞退などを余儀なくされていた女性が（健康課題をテクノロジーで解決する）フェムテックにより仕事との両立を果たすことで得られる経済効果は、２５年に約２兆円と推計している。９日開いた会見で、日立ソリューションズの田屋秀樹執行役員は「今後もあらゆる社会課題に対処し、持続可能な社会を目指す」と話した。