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「インスタ」要注意!?顔写真など生体情報投稿で思わぬサイバーリスク

「インスタ」要注意!?顔写真など生体情報投稿で思わぬサイバーリスク

動画投稿サイト「ユーチューブ」でも虹彩情報が露呈している

トレンドマイクロは8日、ソーシャルメディアや企業、政府のウェブサイトに顔写真や音声といった生体情報が投稿された際のサイバーリスクに関する調査報告書を公開した。生体情報はセキュリティー強度が高い一方、パスワードとは違い変更がほぼ不可能で「一度露呈してしまうと深刻なリスクにつながる可能性がある」と指摘。公開する情報を最小限に抑える、解像度を最小化し投稿する、投稿への接続権限を正しく制御・管理することが重要と提言した。

写真投稿サイト「インスタグラム」では、目元のメーク写真であることを示すハッシュタグ(キーワード)の「#EyeMakeup」を付けた投稿が約1000万件あり、虹彩パターンの情報が露呈している。スマートフォンカメラの高性能化などにより、これらの情報から高品質なユーザーの生体特徴を抽出できる。ウェブサイト上の画像の一部からでも生体特徴を鮮明に収集できることがあるという。

サイバー犯罪者に生体情報が悪用された場合、偽映像の「ディープフェイク」やスマートデバイスの悪用、アカウント乗っ取りなどの被害が想定される。トレンドマイクロは「利用するサービスに多要素認証機能が提供されている場合は、生体認証以外の要素を組み合わせて利用する」ことを推奨している。

日刊工業新聞 2023年3月9日

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