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日産・三菱自の「軽EV」安全性能で最高賞、評価されたポイントは?

日産自動車三菱自動車が共同で手がけた軽電気自動車(EV)「サクラ=写真」と同「eKクロスEV」が、国土交通省と自動車事故対策機構による自動車アセスメント「JNCAP」の安全性能評価で、最高評価「ファイブスター賞」を獲得した。普通乗用車に匹敵する高い衝突安全性能や全方位運転支援システムの採用などが評価につながった。

2010年に発売した日産のEV「リーフ」で培った技術を投入し、衝突後の感電保護性能の評価も満たした。衝突安全では七つのエアバッグの採用などで性能を高めた。全方位運転支援システムでは、検知対象を自転車にも広げた衝突被害軽減ブレーキを採用するなど、先進の安全装備で構成した。

22年6月に投入した両軽EVは、電池セルなど主要部品を両社の登録車を含めた複数の車種で共用。量産効果を高めるなどし、補助金を活用した実質購入価格で100万円台を実現した。今回の評価で手頃な価格帯とともに高い安全性能も人気の要因となりそうだ。


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日刊工業新聞 2023年01月27日

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