テクトレージが仕掛ける、“学生任せ”の中小企業PR動画とは?
テクトレージ(横浜市港北区、林充社長)は、製造業向けポータルサイト「VIDEFIT(ビデフィット)」で、大学生が地元企業を訪問して制作したPR動画コンテンツ「中小企業GOTCHA(ガッチャ)」の配信を始めた。中小企業の人材問題と就活生の不安解消を目的に、賛同する大学教員のゼミ生や口コミで興味を持った学生らに、同社が取材をアレンジして依頼する。まず10社分の動画を公開する。
ビデフィットは2020年9月にテクトレージが立ち上げたサイトで、取引先の工作機械・機器メーカー提供の製品プロモーションやセミナー、独自に実施した性能比較などの動画を配信している。「顧客の中小製造業にとって人材確保も大きな問題」(林社長)として約1年前に社内プロジェクトで検討を開始。多摩大学、大分大学、関西大学、関東学園大学などの協力を得て、各地の学生が2022年夏ごろから10社を取材した。
基本的に取材は学生任せで、同社が関与するのは動画編集など必要最小限。「彼らZ世代(20歳前後)には手慣れたもので、十分なクオリティーの企業PR動画に仕上がる」(同)としている。
日刊工業新聞 2023年01月11日