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川崎汽船などが世界初、船舶の操船を効率化するAIシステム実用化へ

川崎汽船、川崎近海汽船、川崎重工業の3社は、人工知能(AI)などを使い、港湾内における船舶の操船や離着岸、係留作業の安全性と効率性を向上させるシステムの実用化に向けて研究・開発をする。川崎近海汽船が運航する内航船を活用して研究・開発を進め、2025年春までに実用化を目指す。

港湾内での離着岸作業は操船技術に優れ、船固有の操縦性能や係船設備の特性を熟知した乗組員が行っている。

開発するシステムでは、乗組員の操船作業をAIなどの技術を駆使することで、港内操船、離着岸操船、係船作業、係船管理の四つの対応を支援する。推進機と係船機を同時に連携制御するシステムは世界初だという。

船舶の安全性向上や乗組員の負担軽減のほか、自動運航船の実現にもつながると期待される。

日刊工業新聞 2023年01月06日

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