100kg運べる協働ロボット、物流ピッキングで発揮するその実力とは
GROUND(東京都江東区、宮田啓友社長)は、可搬重量を現行モデル比2倍以上の約100キログラムに増やして重量商材も運べるようにした自律型協働ロボット「PEER(ピア)100=写真」を開発した。物流施設内でのピッキング作業支援などの用途を想定する。自己位置推定・地図作成技術「SLAM」に対応。カメラや高性能センサー「LiDAR」の情報を基に、ロボット自身がリアルタイムに位置情報を取得し、人と協働しながら作業を支援する。
経路情報を設定することなく自律走行が可能。経路上の障害物を回避する経路を選ぶ。物流施設のレイアウトの大幅な変更などが必要なく、素早く導入できる。
外形寸法は700ミリ×450ミリ×1260ミリメートル。本体重量50キログラム。最高速度は毎秒1・2メートル。勾配は最大3度、段差は同3ミリメートルに対応する。リチウムイオン電池(LiB)を搭載し、無積載時の連続走行時間は8時間。
物流施設内の環境や作業量に応じて「ピッキング作業支援」と「工程間自動搬送機」の2種類の役割を切り替える機能にも対応可能。顧客の要望や環境に合わせてロボットの最適な台数、必要な作業者数などを算出するシミュレーター機能なども提供する。
日刊工業新聞 2023年1月5日