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インフラを守る、伸縮する無機系塗料「塗るゴム」の効果

セラアンドアース(大阪市浪速区、平良一夫社長)は、無機系塗料でありながらゴムのように伸縮する防水・防錆用コーティング材「塗るゴム」を発売した。コンクリートや鉄などに1回の塗装で施工できる。高速道路などのインフラ向けだが、今後は建築・土木分野以外の用途開発も目指す。消費税抜きの価格は1キログラム当たり2万8000円程度。

2019年から阪神高速道路などで試験施工を重ね、他の高速道路会社や自治体でも採用が広がり、本格投入に踏み切った。塗装時に細かなひび割れにも浸透し、その後に高分子構造に変化することで密着度や伸縮性が増すとともに水漏れを防ぐ。また、紫外線を99%以上カットすることで、構造物の耐候性を維持する効果もあるという。

同社はこれまで橋梁や高速道路などのインフラ向けに無溶剤・無機質塗料を販売してきた。塗るゴムについて、平良社長は「自動車業界からシーリング材として使えないかという引き合いもあり、用途を広げていきたい」としている。

日刊工業新聞 2022年12月09日

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