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井関農機が新型「大型田植え機」投入、軽量化の工夫

井関農機が新型「大型田植え機」投入、軽量化の工夫

大型田植え機「PJ10」に搭乗する冨安司郎井関農機社長(後方)

井関農機は10条植えの大型田植え機「PJ10」を2023年4月に発売する。機体設計を見直し、エンジンを車体中央ではなく前方に配置することで従来機種比約40キログラム軽量化した。軽い分、田植え機の自重による水田内での沈み込みを軽減し、走破性に優れる。独自のアシストシステムにより直進と旋回の作業ではハンドル操作を不要とし、長時間の作業でも疲れにくくした。消費税込みの価格は仕様により573万8700―660万2200円。

エンジンの前方配置でバランスウエートが不要になり、軽量化と機体バランスの最適化を両立させた。モニターはカラー液晶を採用し、日差しの強いときでも視認性を確保。さまざまな操作がダイヤルの「押す」「回す」で簡単に設定できる。

旋回アシストはUターン旋回と、あぜ際で苗補給するバックターン旋回の2パターンに対応。ハンドルの切り戻しがなく、圃場を荒らさない。

2条ずつの植え付けを手元スイッチで停止できる「電動あぜクラッチ」機能や、苗タンクが端に寄ると自動で停止する「ピタよせ」機能も装備している

日刊工業新聞 2022年12月09日

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