ニュースイッチ

大型ディーゼルバスを改造、「レトロフィット電気バス」技術確立へ

大型ディーゼルバスを改造、「レトロフィット電気バス」技術確立へ

「レトロフィット電気バス」(西鉄提供)

西日本鉄道は大型ディーゼルバスを電気自動車(EV)に改造した「レトロフィット電気バス」の導入拡大と製造の事業化を目指す。台湾企業から動力ユニットや設計・改造技術の提供を受ける。海外製の新車より導入費を抑えられ、年間の平均航続距離130キロメートルを確保できるため導入を進める。2030年度にグループ保有の約2割に当たる500―600台をEVとする。

カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)実現に向けた環境対策の一環。技術指導を受けて2台をまず内製し、23年4月に福岡市内路線に投入する。製作費は1台約2700万円。このうち1台に国の補助金800万円を活用する。

全額出資子会社の西鉄車体技術(佐賀県基山町)が改造する。住友商事が出資する台湾の大手電気バスメーカー・華徳動能科技(RAC)と協業する。

レトロフィット電気バスは全国のバス会社で需要があると見て、技術を確立し事業展開にもつなげる。

日刊工業新聞 2022年10月20日

編集部のおすすめ