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農薬散布を効率化、ヤマハ発動機が開発した新型「無人ヘリ」の性能

農薬散布を効率化、ヤマハ発動機が開発した新型「無人ヘリ」の性能

無人ヘリコプター「フェザーR AP=左」と(ドローン)「YMR―Ⅱ」。中央は倉石晃UMS事業推進部長

ヤマハ発動機は6日、農薬散布などに用いる農業向けの無人ヘリコプター「フェザーR AP」と飛行ロボット(ドローン)「YMR―Ⅱ」を開発したと発表した。自動航行の機能で操縦者の負担を軽減し、農薬や肥料などの散布作業の効率化、散布品質の均一化に寄与するという。フェザーR APは2023年春以降に発売、価格の提示をする予定。YMR―Ⅱは23年春に発売し、価格は185万9000円(消費税込み)で従来機より約15%低減させる。

フェザーR APは大規模ほ場、YMR―Ⅱは小規模・変形ほ場に適している。初心者でも簡単に扱えるようにした新型のアプリケーションによって、自動飛行機能の利便性を向上させた。飛行した航跡をアプリで保存することで、同じ場を散布する場合の測量を不要にする。

YMR―Ⅱは、生産ノウハウの流出や機体の乗っ取りを防ぐ通信や情報セキュリティー機能を搭載。6枚回転翼による高い飛行安定性や水洗い可能な防水性能を持ち、収納時の体積は従来機の約半分にした。

日刊工業新聞2022年10月7日

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