ヤマハ発動機が開発、「産業用無人ヘリコプター」新型機の性能
ヤマハ発動機は産業用無人ヘリコプター「FAZER R G2」の運搬機能・性能を強化した新型機(写真)を開発したと発表した。回転翼の大径化などの設計・仕様を変更したことで、最大積載重量を従来比15キログラム増の最大50キログラムにした。
新型機は回転翼の半径を従来の1560ミリメートルから1800ミリメートルに大径化。冷却性に優れた形状変更を加え、従来と同じ出力で積載重量約10キログラム向上に相当する推力を持たせた。さらに燃料タンク容量の最適化、軽量カメラやリチウムイオンバッテリーを採用したことで、最大積載重量50キログラムを実現した。
例えば1トンの資材搬送のために必要な飛行回数は、従来機は最低29回だが新型機では最低20回にできる。山間部での資材搬送などにおける工期やコスト、労力の低減につなげる。
9月1、2の両日に神戸国際展示場(神戸市中央区)で開かれる展示イベント「第1回ドローンサミット」に出展する。
日刊工業新聞2022年8月23日