大気中のCO2を1日数kg回収、NEDO・RITE・三菱重工エンジが小型試験装置
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、地球環境産業技術研究機構(RITE)、三菱重工エンジニアリング(横浜市西区、寺沢賢二社長)は、1日数キログラム規模で、大気中の二酸化炭素(CO2)の直接回収(DAC)が可能な小型試験装置を開発した。実機サイズで固体吸収材を評価できるため、2020年代後半のパイロットスケールのDAC試験装置の設計と経済性評価に向けて前進した。
数センチメートルのサイズで固体吸収材を評価していた従来より、実用化に即した材料開発が可能になる。既に評価に着手しており、今後はCO2固体吸収材の評価や装置の大型化・実用化に向けて新たなデータを取得し、知見を獲得する。
【関連記事】 造船メーカーと重電メーカー、収益の決定的違い
日刊工業新聞2022年9月21日