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持ち運びも楽々、マンション現場を掃除するロボットの実力

持ち運びも楽々、マンション現場を掃除するロボットの実力

小型・軽量で、取っ手でスーツケースのように持ち運べる

長谷工コーポレーションとスマートロボティクス(東京都千代田区、井島剛志社長)は5日、マンション建設現場向けに自動清掃ロボット「HRXスイーパーS HIPPO」を開発したと発表した。小型で重さが約28キログラムと軽量。持ち運びが容易で、現場でスイッチを押すだけで誰でも簡単に操作が可能。約70平方メートルの住戸の場合、1時間で約90%を自動清掃できる。現場で試作機を適用しており、今月にも本格的な検証を進める予定。長谷工グループは現場に活用し、清掃作業を効率化して労働環境の改善につなげる。

このロボットはブラシで掃き取る方式を採用し、現場で排出されるコンクリート片やクギ、粉塵、木片など多様な形状の廃棄物を捕集する。落下回避機能、自動停止機能を搭載し、安全面に配慮して自動清掃できるほか、フィルターレスのため目詰まりが発生しない。土のう袋を利用できるため、専用のゴミパックが不要だ。エラー発生時にはスマートフォンで通知する機能もある。

充電式リチウムイオンバッテリーを4個搭載でき、1個で約1時間の清掃が可能。

日刊工業新聞2022年9月6日

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