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日本製半導体装置、上海ロックダウンの影響は?

日本半導体製造装置協会(SEAJ、東京都千代田区、牛田一雄会長)が24日発表した日本製半導体製造装置の7月の販売高(速報値、5―7月の3カ月平均)は、前月比12・6%増の3205億6700万円で2カ月ぶりにプラスに転じた。中国・上海のロックダウン(都市封鎖)が6月に解除されたことのプラスの効果が出ていると見られる。

中国では上海のロックダウンの影響で物流や人の移動が停滞。部材不足も加わって一部の製造装置で出荷が遅れたが、解除後は正常化しつつある。

ただスマートフォン・パソコン需要の弱含みや、世界経済の減速懸念など、半導体製造装置市場を取り巻く環境は不透明感が強まっている。米インテルが2022年の設備投資を従来計画の270億ドルから230億ドルに減額するなど、投資を絞る半導体メーカーも出始めており、23年度以降の装置需要に影響が出る可能性もある。


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日刊工業新聞2022年8月26日

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