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32トン級ブルドーザーなど協調制御、大成建設が公開した新基盤の仕組み

32トン級ブルドーザーなど協調制御、大成建設が公開した新基盤の仕組み

南摩ダム本体建設工事で導入された自動建機

大成建設は、栃木県鹿沼市の「南摩ダム本体建設工事」で、自動運転の建機を協調運転させる独自のプラットフォーム(基盤)「T―iCraft」を導入し報道陣に公開した。堤体の盛り立て工事で、20トン級の振動ローラーと32トン級のブルドーザー計4台を稼働。さらに、ブランケット工事ではブルドーザーとクローラダンプ、バックホウの3機種4―6台の稼働を予定する。

T―iCraftと同社が改造した自動建機を組み合わせ、現場の操作室から遠隔操作によって協調運転させる仕組み。現在は限られた条件・場所での運用となるが、有人建機との併用などが進めば人手不足の解消や生産効率化といった効果も引き出せる。

大成建設メカ・ロボティクス推進室の中野正晴室長は「大型の土工事や造成工事など、単純作業が多い現場では自動化建機の利点を発揮できる」との見通しを示した。

日刊工業新聞2022年8月3日

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