ニュースイッチ

トヨタ・スズキ・スバルなどが組合を設立して推進する技術研究領域

トヨタ自動車など6社は、自動車用バイオエタノール燃料の製造に関する技術研究を推進するため「次世代グリーンCO2燃料技術研究組合」を設立した。食料と競合しない生物由来資源(バイオマス)を利用したバイオエタノールの効率的な製造手法や、燃料製造時に発生する二酸化炭素(CO2)を合成燃料として有効活用する方法などを研究する。

組合はトヨタのほか、ENEOS、スズキ、SUBARU(スバル)、ダイハツ工業、豊田通商で1日に設立。理事長はトヨタ自動車CN開発部の中田浩一部長が務める。本部は福島県大熊町に設置した。

バイオエタノールの生産設備を設計・設置・運転して生産面のボトルネックを洗い出すほか、水素製造時に副生成物として発生する高濃度酸素などの活用、原料確保のために最適な栽培方法を提案するシステムなどを研究領域にする。

脱炭素の実現に向けて、バイオエタノール燃料は有力な選択肢の一つ。一方で原料調達や製造工程、社会実装に向けた課題も少なくないため、研究組合で解決方法を探索する。

日刊工業新聞2022年7月21日

編集部のおすすめ