京阪HDが「LINE」でデジタルチケット、関西万博に向けMaaSの実現
京阪ホールディングス(HD)は対話アプリケーション(応用ソフト)「LINE」の公式アカウント活用のデジタルチケッティングシステムを導入した。MaaS(乗り物のサービス化)の実証実験の実績がある京都府と滋賀県の洛北・比叡山エリアで試験導入する。LINEでチケット代金を支払い、窓口に行かずに企画乗車券をスムーズに利用できる。
鉄道やロープウエーなどの1日乗り放題乗車券を8月末まで販売する。スタンプラリーや近隣店舗クーポン情報を提供、誘客や周遊促進効果を検証する。
公式アカウントを追加後に画面からチケットを選びオンライン決済する。利用時は改札にある近距離無線通信(NFC)タグにスマートフォンをかざすと乗車券が表示される。
2025年の大阪・関西万博に向けてMaaSの実現を目指すとともに、キャッシュレス決済や非接触サービスの需要増に対応、利便性を高める。今後、京阪グループでデジタルチケット化を図る。
日刊工業新聞 2022年7月14日