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ソフトバンクと香川大、障がいのある児童の通学を誘導する行動支援アプリ実証

ソフトバンクと香川大、障がいのある児童の通学を誘導する行動支援アプリ実証

知的・発達障がいのある児童がICTを活用し、1人で通学経路を移動

ソフトバンクと香川大学は、知的・発達障がいのある児童が情報通信技術(ICT)を活用して1人で通学する実証実験を実施した。ソフトバンクが提供する、子ども向けの行動支援アプリケーション(応用ソフト)「アシストガイド」を活用。どのような手順でガイドをすれば、知的・発達障がいのある児童が1人で路線バスを利用して通学経路を移動できるかを確認した。

同アプリを使う保護者や支援者は、子どもの「やること」「やりかた」を簡単に登録可能。子どもは、その日にやることを一つずつ順番に確認できる。

今回の実験では、知的・発達障がいのある児童が同アプリを活用。通常運行している高松市内の路線バスを利用して、高松駅と特別支援学校を往復する実際の通学経路を1人で移動した。

知的・発達障がいのある人の中には、いつもと違う環境になると全体の見通しが持てず、不安を感じたりパニックになってしまったりするため、1人での外出をためらう人がいる。ソフトバンクと香川大は今回の実験の成果を踏まえて同アプリの機能拡充を進め、知的・発達障がいのある人の就学や就職、余暇における生活の質の向上につなげたい考え。

日刊工業新聞2022年7月12日

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