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テーブルに「大型立体映像」映し出す、ヘッドセットいらずのシステムが生まれた

テーブルに「大型立体映像」映し出す、ヘッドセットいらずのシステムが生まれた

「ホロテーブル」による3D画像の例(テクレ提供)

オランダのテクレ・ホログラフィックス(Tekle Holographics、ヒルフェルスム)は、ヘッドセットを使わず、テーブルや壁の上に大きめの立体画像を映し出すホログラフィックシステムを商品化した。複数人がさまざまな角度から3次元(3D)データのリアルなイメージを間近に観察し、検討できる。インターネットのメタバース(仮想空間)への応用のほか、建築や街づくり、製品設計、医療といった分野に使われるという。代理店が決まり次第、日本での販売を始める。オランダからの直接購入も可能。

製品の種類は、テーブルに組み込んだプロジェクター4台で下から卓上に投影する「ホロテーブル」(大きさ2×2メートル)など。部屋全体に天井から投射する「ホロルーム」や、壁に立体イメージを映す「ホロウォール」もある。3Dメガネと、それに取り付ける位置検出デバイス(トラッカー)、コントローラー、プロジェクターはコスト低減のため、市販品を採用した。

CADデータや地理情報システム(GIS)、ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)、磁気共鳴断層撮影装置(MRI)の3Dスキャンデータに対応。

日刊工業新聞2022年7月7日

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