高速道路の大規模更新を省力化する、清水建設が開発した新工法の全容

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「ダブルワイヤーソー工法」の切断装置

清水建設は7日、高速道路の大規模更新工事向けに「走行台車付きダブルワイヤーソー工法」を開発したと発表した。合成桁のコンクリート床版を取り替える工事において、ワイヤソーによる床版の水平切断にかかる作業時間を従来比45%短縮できる。新工法として合成桁床版の切断作業に適用していき、高速道路更新工事の生産性向上につなげる。

2体の駆動プーリー(滑車)を備えた高性能ワイヤソーと、レール上を走行する台車を組み合わせた切断装置を開発した。ガイドプーリーによって、切断する高さを桁の上端から20ミリメートルに保持することもできる。また床版上に敷設したレールの長さに応じた連続作業も可能なため、従来工法のように切断装置の分解・移設にかかる手間を低減できる。

ワイヤソー工法はコンクリート構造物にダイヤモンドワイヤを巻き付け、駆動プーリーで張力をかけながら高速回転させることで切断する工法。床版の取替や桁を補強する更新工事の需要が増す中、鋼桁とコンクリート床版が一体化した合成桁の床版取り替え工事では床版の撤去に要する時間が全体の3割を占めるとされ、作業の効率化が求められていた。

合成桁の床版を撤去する作業では従来、まず桁間のコンクリート床版を垂直に切断した後、桁上に残るコンクリート構造物をワイヤソーで水平切断している。その際に緩んだワイヤで桁が損傷しないように、通常は桁の上端から50ミリメートルの厚みを残して切断し、その上で桁上に残ったコンクリートをウオータージェットで取り除く手法が用いられている。

日刊工業新聞2022年6月8日

キーワード
清水建設 ワイヤソー

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