-25℃環境で使える、三菱重工が開発した「無人フォークリフト」の仕組み
三菱重工業と三菱ロジスネクストは6日、マイナス25度C冷凍倉庫対応レーザー誘導方式無人フォークリフト(AGF=写真)をニチレイロジグループ本社(東京都千代田区)と共同開発し、発売したと発表した。販売は三菱ロジの販売店が担う。過酷な環境での作業者負担の軽減、人手不足などを解決する物流機器として提案する。
価格はシステム内容で異なる。930棚の冷凍倉庫向けシステムの場合、レーザーAGFが2台と入庫ステーション12カ所、管理機で価格6000万円(消費税抜き)、販売目標は年4システム。
同方式は庫内の配置変更に柔軟に対応できるのが特徴。ただ、過酷な低温環境下の場合、従来品は霧や結露が運用の障害となっていた。
新製品は既存のマイナス10度C対応車種で培った冷凍環境対応部品、マイナス25度C対応の電装品やセンサーなどを採用し、運用可能にした。三菱ロジなどは冷凍冷蔵倉庫対応のレーザーAGFの共同開発に2020年から取り組み、実証実験や稼働試験を行ってきた。
日刊工業新聞2022年6月7日