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JR東海の新型車両を快適にするスゴい防振ゴムの正体

旅客の快適な移動に貢献―。住友理工の手がける鉄道車両用防振ゴムがJR東海の新型在来線通勤型電車「315系」に採用された。鉄道車両用防振ゴムは車両の台車部分に取り付けられ、走行中の振動を低減するもの。耐久性を向上したことで車両のメンテナンス作業を軽減できる。

315系は日本車両製造(名古屋市熱田区、五十嵐一弘社長)の新ブランド「エヌクオリス」の第1弾。最新技術を導入して、安全性・安定性などを高めている。

住友理工では今回、防振ゴムのうち軸バネ円筒積層ゴム(写真)とリンク用のブッシュが採用された。製品実測データを集約したことに加え、実物モデルでの解析・シミュレーションにより精度を引き上げ、耐久性を向上させた。

住友理工の防振ゴムは新幹線をはじめ、国内外の鉄道車両に搭載されている。

日刊工業新聞 2022年4月28日

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