三菱商事が1億ドル出資、ビル・ゲイツの「脱炭素プログラム」とは?
三菱商事は、脱炭素技術の社会実装を進めるプログラム「ブレイクスルーエナジーカタリスト(BEC)」に出資する。5年間にわたって総額で1億ドルを出資する。BECはマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏が、2015年に設立したブレイクスルーエナジーが、21年に立ち上げたプログラム。三菱商事によると、アジア域内の企業としてのBECへの参画は初めて。
三菱商事は再生可能エネルギー事業や水素・アンモニア・メタネーションなどを活用した次世代エネルギーの導入検討などに着手している。カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)社会への移行・実現には、新技術とイノベーションの活用が必要と判断し、商用化手前の技術開発を後押しするため、今回の出資を決めた。BECはクリーン水素製造と水素関連インフラ、長期エネルギー貯蔵、持続可能航空燃料、直接空気回収に力を入れている。将来は脱炭素化に重要な他技術にも対象領域の拡張することを想定している。
日刊工業新聞2022年4月26日