ウイルス99%不活化、曲げられる透明ヒーターのスゴい性能
ダイセルは河村産業(三重県四日市市)、産業技術総合研究所と共同で、曲げられる透明ヒーター(写真)を開発した。樹脂シート内部に熱線を埋め込んだ。通電30分後に表面に付着したインフルエンザウイルスが99%以上不活化し、60分後に不検出となったことを確認したという。消毒液噴霧の手間が減らせる飛沫(ひまつ)拡散防止板や窓ガラスのくもり止め、融雪などの用途での展開を見込む。
透明ヒーターはダイセルの銀ナノ粒子インクを活用した。通電から1分で表面温度が約60度Cまで上昇し、安定する。電気を切ると1分で表面温度が40度C以下まで低下する。
日刊工業新聞2022年4月15日