「CFRP」を航空機の主要構造材に、NECが始める開発支援法
NECと東北大学大学院工学研究科、同情報科学研究科、東北大サイバーサイエンスセンターは、スーパーコンピューターを活用したマテリアルズ・インテグレーション・システム「CoSMIC」によるシミュレーションサービスを5月から始める。航空機の機体やエンジンの主要構造材料としての炭素繊維強化プラスチック(CFRP)および、CFRPを用いた構造の開発を加速する狙い。
同システムは、内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラムの成果によるもので、CFRP材料・構造開発をサポートするシミュレーションや実行基盤で構成する。
航空機開発を中心とした複合材産業の発展を目的とする産学官連携の「CoSMIC利用促進委員会」を通して最新の研究成果を公開。航空機の軽量化による環境負荷低減を推進し、脱炭素社会の実現に役立てる。
日刊工業新聞2022年4月13日