企業の枠組みを超えて「同期」ができる!合同入社式の効果
東大阪会議所 市内24社・49人参加
東部大阪地域で中小企業の合同入社式と合同研修の開催が広がっている。4日に東大阪商工会議所が初開催した合同入社式には市内の中小企業24社・49人が参加した。2021年から始めた近隣の大東商工会議所の試みが好評なため同会議所を参考に東大阪商工会議所も始めた。新入社員が1人しかいない参加企業もあり、企業や業種の枠組みを超えた「同期(仲間)」づくりが期待されている。
東大阪商工会議所の合同入社式では、野田義和東大阪市長が「人と人のつながりを通じて人生を豊かにしてもらいたい」とエールを送った。粉砕機・破砕機メーカーのホーライ(東大阪市、鈴木雅之社長)からは大卒女性総合職3人が参加。引き続き行われる合同研修について鈴木社長は「3日間の基礎研修で社会人のマナーなどしっかり教えてもらえる」と強調する。
大東会議所 市内15社・44人参加
5日に開いた大東商工会議所と大東市、大阪産業大学主催の合同入社式には大東市内の中小企業15社・44人が参加。昨年の合同入社式と合同研修が好評で、昨年に続き参加する中小企業も多い。同会議所は1年間の合同研修の成果を「狙いどおり参加者同士の仲間意識が高まった」(岸本昌利専務理事)と評価し、22年度も同様の研修を続ける考えだ。
中小企業にとって人材は貴重な宝。同じ悩みを分かり合う仲間を増やすことで若手社員の職場定着も期待される。
日刊工業新聞 2022年4月6日