太陽光で走行車に無線給電するシステムが生まれた!
東京理科大が開発
東京理科大学の居村岳広准教授らは、太陽光発電と走行中無線給電を組み合わせた給電システムを開発した。太陽光発電の変動を無線給電用の電圧波形に調整して自動車に供給する。電力系統につながった給電システムと同様の給電電力を保てることを確認。再生可能エネルギーの利用幅が広がる。
太陽光発電と走行中無線給電の間に電気二重層キャパシターを導入して負荷変動の周期ずれを吸収させる。インバーターで出力電圧の基本波形が一定になるように制御する。
実車を用いた実験で有効性を確かめた。アスファルトや自動車の車体などの影響を受けることなく、屋内実験と同様に動作した。太陽光発電は天気によって発電量が変動し、走行中無線給電は走行台数が変わると需要が変動する。電力系統につながなくても利用できると幅が広がる。
日刊工業新聞2022年3月31日