200kg持ち運びます。危険な場所でも活躍「自律走行ロボ」商用化へ
ソミックマネージメントホールディングス(HD、浜松市南区、石川雅洋社長)は、自律走行ロボット「SUPPOT(サポット)=写真」のテストマーケティングを始めた。最大積載能力は200キログラム。重筋作業での負担が大きい農業や建設などの分野で市場実証実験を行い、商品化を目指す。
サポットは自動車用足回り部品であるボールジョイント製造で培ったサスペンション機構のノウハウを活用した。悪路や傾斜などの走破性と汎用性が高く、車両が入れない斜面や小道でも使える。クローラーではなくタイヤタイプとすることで、不整地と舗装路をシームレスに走行し、旋回時は路面を荒らしにくい。
リモコンでの遠隔操作や作業者への追従が可能。屋外や不整地での物資運搬、危険な場所や人が入れない場所での災害調査、農地での自動パトロールなどの用途を想定する。
今後、業務提携したハーモテック(浜松市中区)の協力を得て量産化に向けてブラッシュアップする。
労働力不足を補うためにロボットのニーズが高まると判断し、ロボット用プラットフォームを開発することにした。
日刊工業新聞2022年3月28日