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ヘリオス、東大発スタートアップと細胞製造技術でライセンス契約締結

ヘリオスは24日、セルファイバ(東京都文京区)と細胞製造技術に関するライセンス契約を締結したと発表した。セルファイバの技術を使い、効率的な細胞培養や大量製造法の開発を目指す。ヘリオスは一時金として5000万円をセルファイバに支払う。また、事業進捗(しんちょく)に応じたマイルストーンやランニングロイヤリティーを支払う。

セルファイバは細胞を大量に製造できる技術「細胞ファイバ」を持つ東京大学発スタートアップ。細胞ファイバは、ひも状のゲルチューブの中で一定の大きさや品質の細胞を培養する技術。細胞の製造コストを下げることで、再生医療の価格を下げることを目指している。同社によれば高密度の培養ができ、これまでより培養液の使用量や製造工数を減らせるためコストダウンが可能だという。

現在、医薬品製造品質管理基準(GMP)を満たす装置を開発中。今後、実際の製造現場に導入していく考えだ。また細胞の製造だけでなく、保存や移植にも技術を応用していく計画だ。

東大発スタートアップ、セルファイバの「細胞ファイバ」とは?
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