日産が「キャラバン」にディーゼルエンジン、三菱自動車製採用の狙い
日産自動車は商用車「キャラバン」のディーゼル車(写真)を一部改良して4月下旬に発売する。提携する三菱自動車製のディーゼルエンジンを採用し、環境性能と力強い走りを両立した。運転支援技術の搭載を拡充して安全性能も高めた。消費税込みの価格は309万5400円から。
ディーゼルエンジンの排気量は約2500cc。排出ガスの浄化に「尿素SCRシステム」を採用し、排気性能と二酸化炭素(CO2)の低減を実現した。多段化した7速の自動変速機(AT)の搭載などにより、燃費性能も従来製品と比べ12%向上した。三菱自との基幹部品の共用で量産効果も取り込む。
「踏み間違い衝突防止アシスト」などの運転支援技術を採用した。また運転の疲労を軽減するシート「スパイナルサポート機能付きシート」を全車標準装備とした。
デザインも一新。ボディーカラーには灰色を基調とした「ステルスグレー」など三つの新色を追加した。
一部改良を機に手動変速機(MT)仕様とワイドボディー仕様車の設定を廃止した。