コロナ倒産が3000件に…目立つ業種は?
東京商工リサーチ(TSR)の調査によると、新型コロナウイルス感染症に関連する企業倒産(弁護士一任・準備中を含む)が累計3000件に達した。影響が直撃した飲食業をはじめ、工事計画見直しや資材高騰を受けた建設業、消費者行動の変化に対応できない飲食料品卸売業などで倒産が目立つ。今後もコロナ倒産は高水準で推移する可能性が高い。
2020年2月に第1号倒産が判明以降、21年2月に1000件、同8月に2000件に達した。金融機関による借入金返済のリスケジュールの動きもあるが、長引く業績不振で過剰債務に陥った企業も増えており、こうした企業への対応も急務となっている。
都道府県別では、東京都が642件で全体の2割強を占める。次いで大阪府の306件、福岡県の153件、神奈川県の141件と続く。業種別では、飲食業が最多で517件に及ぶ。
日刊工業新聞2022年3月4日