「先端ロジック半導体材料」増産、ADEKAが台湾新工場で狙う需要
ADEKAは、先端ロジック半導体向け材料の新工場を台湾に建設する。2022年8月に着工、24年4月に営業運転を始める。総投資額は25億円。新工場建設で台湾での先端ロジック半導体事業に本格参入する。第5世代通信(5G)や人工知能(AI)の普及拡大で加速する半導体の微細化需要に対応する。
新工場は台南市にある台湾現地法人の本社工場敷地内に建設し、延べ床面積は3068平方メートル。極端紫外線(EUV)露光プロセスが適用される最先端ロジック半導体の配線工程で使われる材料を生産する。
ADEKAは23年度まで3カ年の中期経営計画で同材料など次世代情報通信技術(ICT)向けを重要分野の一つに位置付けている。今後も3次元実装技術向け材料への進出も視野に、先端半導体向け材料のラインアップ拡充で収益を拡大する。
日刊工業新聞 2022年2月18日