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酒井重工業が試験販売「自律走行式ローラー」の性能

酒井重工業は地面を押し固める作業に用いるローラーで、2022年度に自律走行機の試験販売を始める。JIG―SAW(東京都千代田区)と共同で1台を開発済みで、熊谷組など大手建設各社の施工現場でテストしてきた。人手不足に悩む建設現場では、無人施工ができる自律走行式ローラーへの期待が大きい一方、割高な価格をどこまで許容できるかが課題。建設会社ごとにカスタマイズすると開発費がかさむ上、互換性も乏しく、汎用製品を試験販売することで価格水準や需要台数を探る。

建設現場の生産性向上による二酸化炭素(CO2)排出削減や、デジタル変革(DX)推進の手段としても売り込む。

開発済みの自律走行式ローラーは2021年12月に熊谷組の施工現場で実証試験を行った。目標経路からのズレは最大20センチメートル程度しかなく、規定の回数で転圧された作業面積が有人作業と比較して約3・5倍に広がるなどのデータが出ている。

試験販売する機種は、このローラーを基に開発する。開発済みのローラーは通信規格や制御のプラットフォーム(基盤)を熊谷組や大成建設、大林組などそれぞれの建設会社に合わせていたためコストが高くなっていた。これを汎用型にすることで販売価格を引き下げ、普及しやすくする。

試験販売機の顧客の反応や売れ行きを見て、商用機の販売や改良につなげたい考えだ。

日刊工業新聞2022年2月4日

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