日本電解が150億円投じる米・車載電池用銅箔製造工場の狙い
日本電解は、米国で車載電池用銅箔を生産する新工場を建設すると。既存の米国工場であるデンカイ・アメリカ(サウスカロライナ州)の隣接地に建設し、2022年春に着工、23年夏の完成を目指す。投資額は約150億円。24年春に稼働し、年産能力は約9000トンを予定する。米国内の大手電池メーカーに供給する。
米国での電気自動車(EV)導入促進政策を背景とした今後の車載電池の需要増加に対応する。同社は現在、既存の米国工場で、回路基板用銅箔の生産ラインの一部を車載電池用銅箔の生産ラインに改造する工事を進めている。設備改造による車載電池用銅箔の量産は23年春に開始予定。設備改造分の年産能力は約1500トンだが新工場を建設してさらなる増産を目指す。
日刊工業新聞2021年12月16日