パナソニックがテレビ生産で高付加価値製品にシフトする事情
パナソニックの豊嶋明エンターテインメント&コミュニケーション事業部長は合同取材で、テレビ事業について「お客さまが求めるところに機種、機能を絞り込み、規模や台数、シェアを追わずに本質的な価値をお届けすることを事業の一番の軸として進めていきたい」と述べた。同社は2022年以降をめどに中国・TCLに低価格帯のテレビ生産を委託する方針で、今後は競争力を持つ高付加価値製品の生産にシフトする。
パナソニックは21年度のテレビ開発機種数が20年度比16%減になる見通しを示した。21年中にブラジル、22年3月末までにチェコでテレビ生産を終了するなど合理化を進める。
日刊工業新聞2021年12月15日