スズキが「ストロングHV」を海外初投入、その車種は?
スズキは、モーター走行も可能なストロングハイブリッド車(HV)のラインアップを拡充し、2022年に海外に初投入する。スポーツ多目的車(SUV)「ビターラ」の欧州向けモデル、欧州などで展開するSUV「S―CROSS(エスクロス)=写真」に同HV仕様を設定し、それぞれ同年初め、同年後半に発売する。小型車「スイフト」の国内向けに続く、同HV投入となる。
ビターラとエスクロスは、ハンガリー子会社のマジャールスズキ(エステルゴム市)で生産している。現状では、エンジンがモーターをアシストするマイルドHVを設定している。ストロングHV投入により環境規制が進む欧州で存在感を高める。
ストロングHVは駆動用モーターと、クラッチ操作不要のオートギアシフト(AGS)を組み合わせた同社独自のシステム。
エスクロスをめぐっては、クロスオーバー車「SX4 S―CROSS」を全面改良して12月に欧州で発売する。発売当初はマイルドHVとする。衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱抑制機能などの安全機能を拡充した。中南米やアジア、大洋州にも輸出し、全世界で年間約4万6000台の販売を見込む。
日刊工業新聞2021年11月30日