需給逼迫の半導体材料を安定供給、昭和電工マテが推進するAIの生かし方

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主要製品の一つであるCMPスラリー(昭和電工マテリアルズ提供)

昭和電工マテリアルズは、半導体材料の供給網の管理(サプライチェーンマネジメント)を高度化する。人工知能(AI)や情報処理技術を用いて、半導体の生産計画を分析。昭和電工マテリアルズが調達する材料の需要に落とし込み、調達先と情報共有するシステムを構築する。2022年度から順次システムを稼働させる。

足元で半導体市場が活況となる中、半導体材料の需給は逼迫(ひっぱく)している。新システムは調達材料の需要動向を見える化することで、生産計画などに反映し、安定供給を維持する狙い。22年度に主要製品の一部を対象にシステムを稼働させ、順次対象製品の拡大やシステムの高精度化を進める。同システム開発の投資額は非公表。

昭和電工マテリアルズは半導体材料を扱う情報通信事業本部内に生産管理や調達担当者など200人弱を世界から集め、7月にグローバルSCMセンタを設置した。これまで製品や事業単位で供給網を管理していたが、事業環境の複雑化を受けて、事業本部全体で高度化する必要性が高まっていた。

今春、環境規制を受けて中国のサプライヤーが操業を停止した。同社の移転・操業再開と調達先の複数化により、昭和電工マテリアルズの生産への影響は回避したが、需要好調は同様のリスクをはらむため対策を急ぐ。

昭和電工マテリアルズの半導体材料は、半導体ウエハー研磨剤(CMPスラリー)や封止材、パッケージ基板向け銅張積層板、感光性フィルム、ダイボンディング材料など高シェア製品が複数あり、昭和電工グループの成長を担う。半導体市場の成長に合わせて生産を拡大する方針で、これを支える供給網の管理体制を整備する。

日刊工業新聞2021年11月9日

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