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電動車普及を追い風に、水冷式バッテリー冷却の搭載新車台数が90倍に拡大へ

富士キメラ総研(東京都中央区、田中一志社長)は、水冷式バッテリー冷却システムの搭載新車台数が2021年に20年比2・1倍の191万台、40年に同91・3倍の8220万台に拡大するとの予測をまとめた。同システムは電動車の二次電池の温度を保つために搭載されている。このうち水冷式は、電池容量が大きく急激な冷却による温度管理が必要なシステムを中心に採用が進んでいる。

21年時点では北米系自動車メーカーや欧州、中国系自動車メーカーのシステムに搭載されている。新車搭載率は同1・1ポイント増の2・3%を見込む。40年には67・4%に達すると予測している。

水冷式バッテリー冷却システムとも連動する電動ウオーターポンプの21年の搭載新車台数は、インバーター/電池冷却用が同44・4%増の1079万台になると予測する。エンジン冷却用は同25・4%増の1624万台を見込む。

ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)の普及に伴い、40年にはインバーター/電池冷却用が同12・6倍の9380万台、エンジン冷却用が同4・3倍の5591万台になると見込む。

日刊工業新聞2021年11月5日

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