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DICが技能伝承でAI活用に踏み込んだ狙い

DICは生産現場の技能伝承に人工知能(AI)を活用する。AI関連のソフトウエアを手がけるLIGHTz(ライツ、茨城県つくば市)の教師型AIツール「オルジニアス」を応用する。現場で不具合があった際、熟練技術者が過去に経験した設備トラブルの知見を迅速に照会して解決策を言語で示す。

DICは設備保全の不具合情報をデータベース化していた鹿島工場(茨城県神栖市)をモデルに、AIを活用した技能伝承を検討してきた。過去のデータから解決策を提示するだけでなく、解決するまでの過程を言語化できるライツのツールの導入を決めた。同工場で蓄積されたデータと同ツールを連携し、熟練技術者の高齢化による技能伝承の途絶防止につなげる。

当面は鹿島工場の顔料生産現場で運用し、将来はほかの工場や事業所にも展開する。

日刊工業新聞2021年11月1日

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